旬どき うまいもの自慢会 みやぎ

archive [2006.09]

第1回【秋の集い】を開催しました

今週始めには思わぬ大雨も降りましたが、秋らしい気持ちの良い季節になってきました。皆さん、いかがお過ごしですか。
こちら宮城では、郊外にぬけると山や川、田畑が秋の装いを始めています。蔵の中を歩いていると屋根と屋根の間から見えてくる空がとても青く高く、秋らしい気持ちのいい空気を感じます。
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「旬どき・うまいもの自慢会・みやぎ ?秋の集い?」が行われた9月23日(土)も同じように晴れた秋らしい空でした。「三陸の旬の素材を味わう」会場となったのは、何度もおじゃましている「翠松亭( http://www.suisyoutei.com/ )」さんです。味わうことになった食材は、まさしく三陸の海を大きな網ですくったようないろいろな魚が並びました。
 旬の魚の代名詞といえる一番美味しい時期を迎えた秋刀魚を始め、戻り鰹や鯖、鮭などです。この時期の鰹と鯖もよく脂がのっています。鮭もこれからが旬を迎えます。宮城県では、鮭の「はらこ」と身を使った「はらこめし(亘理町)」が有名で、仙台駅では人気駅弁のひとつです。三陸の旬の魚をその他の旬の食材と組合せて料理が提供されました。


 会は18時からスタートしました。まずは、社長の佐浦が「旬どき・うまいもの自慢会・みやぎ 秋の集い」開催にあたり趣旨説明を兼ねてご挨拶いたしました。そして、旬の酒「特別純米酒 ひやおろし浦霞」で乾杯です。
 
 「カンパーイ!」

社長の発声の後で、ほどよく冷えた「ひやおろし浦霞( /items/ )」が喉を潤した瞬間、ご出席頂いたお客様から「美味しいっ!」の一言。とってもうれしい瞬間でした。

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 「ひやおろし」は、冬に仕込んだお酒を春に火入れし、ひと夏を越えて、ほどよく熟成される秋に出荷されるお酒です。今年の「ひやおろし浦霞」も貯蔵を経てまろやかでふくらみが感じられる豊かな味わいに仕上がっています。

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  <当日のメニュー>
  ◇先付 秋鮭のあぶり親子和え
  ◇前菜 秋刀魚の薫製、石垣チーズ、丸十レモン煮、紅葉ゼリー、稲穂、酢獲り
  ◇中付 イカとオクラの酒盗和え
  ◇造り まぐろ、かつお、まぐろの白子
  ◇揚げ物 秋刀魚の香味春巻き、しし唐素揚げ 割梅醤油
  ◇焼き物 秋茄子と穴子の博多焼、たたみ鰯の煎餅、紅白はじかみ
  ◇温物  海老水餃子・帆立だし汁
  ◇酢の物 〆鯖りんご酢味噌仕立て
  ◇食事  焼きおにぎり茶漬け
  ◇水菓子 利府梨


「秋鮭のあぶり親子和え」と「秋刀魚の薫製とチーズ」の人気は特に高く、「ひやおろし」にも合うという評判でした。
 
  「鮭ときのこのハーモニーが良かった!」
  「料理は先付け秋鮭のあぶり親子和えが良かったです!!」

などのお客様の感想を頂きました。

以前にもブログでご紹介させて頂いた、新鮮でなければ食べられない「まぐろの白子」は、始めて食べた方はその食感に感動されていたようです。
 

 次に登場したお酒「木桶仕込み山廃純米酒 浦霞 貳百八拾號 ( /items/2014/07/post.html )」は、湯煎で温めたお燗(上燗 45度から50度)で提供いたしました。お酒が注がれたお猪口を口にした瞬間ほのかな木桶の香りがやさしく包み込むような感じになります。そして、口に含んだ味わいは、酸味と旨味が際だちながらもバランスよく調和されていることがわかります。

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 会の途中には、製造部長の平野杜氏から50年ぶりの復活となった木桶で造るお酒の難しさや当時の様子などを語ってもらいました。
 木桶を殺菌するため、下駄をはいて桶の内側に熱湯をかけて殺菌する様子などの話に スタッフの私も仕事を忘れて聞き入ってしまいました。関心は深まり質問が飛び交うなど多いに盛り上がりました。
弊社にて木桶による酒造りをただひとり知る平野杜氏が語る50年前の蔵の様子は、酌み交わすお酒をさらに味わい深いものにしたようでした。

 3番目のお酒として登場したのは毎年10月中旬に販売する「山田錦純米大吟醸 浦霞 (/items/2014/07/post-32.html ) 」。出荷に先立ち皆様に味わって頂きました。
このお酒はアンケートでも高い評価を「頂きました。「山田錦純米大吟醸 浦霞」の味わいと香りを食事も終盤に差し掛かった頃にじっくりと楽しんで頂きました。

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参加された方の"悦びの声"を一部紹介いたします。

 「すっかり気持ちよくほろ酔いになり、楽しく過ごさせていただきました。旬の食材とお酒の相性に興味 を持ち、ワクワクして参加いたしました。山田錦純米大吟醸おいしすぎます」
 
 「おいしいお酒とおいしい料理がマッチして最高の一夜。生きていて良かったと実感した至福の1日です」 
 「期待していたが、期待どおりでした!!」
 「おいしいものを食べるのが大好きですが、おいしいお酒がプラスされることの相乗効果がでるのだぁと思った」

など、会場の都合のより今回は20名のお客様が精一杯でこれ以上の大勢の方にご参加頂けなかった事はとても残念でしたが、最初から欲張ってはいけませんね。参加されたみなさんにはとても満足いただき、大きな手応えを感じました。

今回は、参加された皆さんの「旬」に対する関心の高さにとても感銘をうけました。改めて「旬どき?」の活動を広めていく意義を強く感じたし、もっともっと「旬」を身近に感じてお届けできるようなレポートをしていこう!と心に誓いました。

 そして、皆様からの情報もお待ちしております。「おらほの自慢の食材」をこっそり教えてください。よろしくお願い致します。今後も乞うご期待です!

「目黒の秋刀魚」ならぬ「三陸の秋刀魚」を食す

東北の港町・塩釜にも少しずつ秋の気配が近づいてきました。皆様はどのようにお過ごしですか?
この時期の三陸を代表する味覚と言えば、やっぱり「秋刀魚」ですよね!
炭で火をおこし、七輪でジワジワ焼いて煙にまみれながら秋刀魚の焼き具合を見極める。したたる脂が「ジュ」と炭に落ちるとさらに煙が増し、香ばしい匂いが立ちこむ様子は想像するだけでも楽しいですよね。
風に匂いが運ばれたその先で
「あら?!隣の家は秋刀魚かぁ?。いいわね?、秋ねぇ!うちも今夜は秋刀魚しようかしら」
といってポンと手を叩き、今晩のおかずが決まる主婦を連想してしまうのは自分だけでしょうか・・・。

 「三陸の秋刀魚」を求め、例によって塩釜仲卸市場に出かけました。これから最盛期を迎えるところですが、今日も市場ではたくさんの獲れたの秋刀魚が並んでいました。

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「どこで水揚げされた秋刀魚ですか」
「女川だよ」
女川は、宮城県の沿岸北部で三陸の海に突き出た牡鹿半島にある港町です。秋刀魚の漁獲高では、気仙沼港と並んで全国ベスト5に入る有名なところです。

市場の人に聞いてみました。
「秋刀魚はどのようにして食べるのが好きですか」
「んだね、焼いて食べるのがうまいちゃぁ?」
やっぱり!でもここで食い下がります。

「他には何があります?」
「刺身もいいしね。」
生きの良い秋刀魚の身は、脂がのっていて刺身も抜群に美味しいです。そして、生姜をすりつぶして醤油をつけて食べると脂がのったあと生姜がすっきりさせてくれます。

「他には?」
「秋刀魚のなめろうも美味しいよ。ご飯にも酒の肴にも最高だよ!」
「秋刀魚をすり身してハンバーグ作っても美味しんだ。こっちの方が健康にもいいし長生きするんだから」
と言ったあとに
「市場にいる人の肌つや見てごらん。新鮮な魚介類を毎日たくさん食ってっから、みんなツヤツヤしてるべ」
と言われ、なんとなく納得してしまいました。
秋刀魚ひとつで話が弾む市場は、来るたびに思うけど楽しい。
焼き秋刀魚もいいけど今回は食べたことのない秋刀魚のなめろうを食べることにしました。
「なめろう」とは、青魚を三枚に下ろしてから剥いた身の上に味噌や細かく刻んだネギ・生姜・シソなどを乗せ、豪快にまな板の上などで包丁を使って細かく叩いた漁師料理です。
早速、購入したなめろうを実食しました。お酒は「純米浦霞(http://www\.urakasumi\.com/hpa/sh_junmai\.html)」の小瓶サイズ(300ml)を用意しました。

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 まずひと口いれてみて
「酒飲みの肴にぴったり!」
と思わず言ってしまいました。
秋刀魚の脂がのった身に味噌や生姜などの味がうまく合わせられていて何ともいえない旨味になっていました。 
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 「純米浦霞」をグラスに注ぎ、ひと口流し込みます。
予想はしておりましたが(笑)
「美味しい!」
「純米浦霞」の持っている程良い酸味とふくよかな旨味が、なめろうの持っている旨味と重なりあって美味しさを引き立てていました。
後に聞いた話ですが「なめろう」の語源は、皿についていた身まで舐めるほど美味しかったから、という説があるそうです。酒飲みは、皿を舐めてお酒を飲んだかもしれません。
皆様も秋刀魚の「なめろう」と浦霞で秋の訪れを楽しんでみませんか?
よし、今度は寿司屋で秋刀魚の握りを食べよう、かな。それでは、また。