旬どき うまいもの自慢会 みやぎ

あたたまる!「どんこ汁」を食べました!

皆さん、こんにちは。企画課のトミヤです。
ようやく蔵のある塩釜でも雪が積もりましたが、すぐに溶けてしまい、シャッターチャンスを逃してしまいました。しかし、まだ2月。いずれ雪が舞う中の蔵の風景もお届けしたいと思います。

今回は、「どんこ汁」をご紹介いたします。「どんこ汁」を食べたその日は、とりわけこれまでと違って寒く、冷たい風が吹いていました。この日ほど「身体を温めたい!」と思ったことはなく、会社から出た瞬間に「旬どき?」ブログで何度も伺っている「 翠松亭(塩竈市海岸通り4-8 TEL 022-362-1777)」 さんへと足が向きました。
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「どんこ汁」は、三陸を代表する冬の汁物です。「どんこ」という名前を調べると地方名で正式名は「エゾイソアイナメ」。
では、「アイナメ」とついているので同種かと思えば、全く違う種類で紛らわしい名前の魚です。「乾燥しいたけ」のことも「どんこ」と言うので「乾燥しいたけ」の汁物?と思う人も中にはいるかもしれません。品種は、タラ目チゴタラ科だそうです。

 翠松亭さんに入るとお店の中は暖かくてホッとひと息。ひとりで立ち寄ったこともあり、カウンターに着席して、早速「どんこ汁」を注文しました。

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 「どんこ」は、11月から2月位にかけて脂がのる美味しい時期でまさに今が旬の魚です。
写真を見ての通り、大きくてぶさいくな顔をしています。お腹はプクッと膨れていて尾に近づくにつれて細くなっています。肌も黒くてヌルヌルしている感じでそのグロテスクさからは美味しさが想像できません。比較的深い海で獲れる魚かと思っていたら、三陸沖からこのあたりの海岸でも釣れる生息地の広い魚のようです。

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 「どんこ汁」がでてくるまで1月中旬に発売された「しぼりたて浦霞」を飲みながら待つことにしました。「しぼりたて浦霞」は本醸造酒の生酒で、搾ったばかりのフレッシュな味わいが特長でこの季節ならではのお酒です。残念ながら、このお酒は「宮城県内限定販売」のお酒ですので、県外の皆様は是非とも冬の宮城へお越し頂いてご賞味ください!
 お店に入り寒さから解放され、五感が戻ってきた頃にほどよく冷えた生酒を飲むことができ、とても幸せな感覚に浸りました。今年の「しぼりたて浦霞」は、例年より香りが豊かでややすっきりとした味わいに仕上がりました。 

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 そして、大きなお椀に入ったアツアツの「どんこ汁」が登場です。
 「大きいっ」
厚みのある大きなお椀にたっぶりと入っており、お腹いっぱいになりそうです。お椀をおいた手には熱さが伝わります。
まずは、口の中を火傷しないように慎重に汁をすすり飲みます。

「美味しいっ!」

味噌味の濃い味わいを想像していましたが、その逆でそれほど強くありませんでした。(何の味わいなんだろう?これ。)そう思って、

 「(調味料は)味噌の他には何かいれてますか」

と聞くと、

 「味噌以外は、何もいれていないです。野菜や魚からでてくるダシですね」

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スゴイです。
「どんこ」の頭や身と一緒にいれられた牛蒡、大根、人参などのうま味が加わり、味噌味も丁度よくバランスの良い味わいでした。味噌味が想像していたものより抑え目に感じたのは、この自然なうま味を引き立てるためだと理解しました。そして、さらに美味しくする秘訣は、肝を潰して一緒にいれることなんだそうです。
翠松亭さんでは、特に新鮮な「どんこ」が入荷された時には肝をお刺身と一緒に和えてお客様に食べて頂くそうです(それも食べてみたい!)。

アツアツなのですすりながら少しづつ汁を口にいれましたが、身体の内側からすぐに温まってきました。「どんこ」の身は、白身魚のようで味噌仕立てにとても合いました。「どんこ」の頭は大きくて身がしっかりと詰まっています。

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 アツアツの「どんこ汁」とほどよく冷えた「しぼりたて浦霞」を交互に食べて飲んで、身体も心も温まり楽しい時間を過ごしました。寒い冬の夜は、やっぱり暖かい鍋物か汁物、そして美味しいお酒に限りますね。
 みなさんも是非一度、「どんこ汁」を試してみて下さい(お酒もね!)。それでは、また。

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