旬どき うまいもの自慢会 みやぎ

archive [2007.05]

早起きで採る旬な食材

こんにちは、企画課のトミヤです。
最近は午前5時といえば空は明るくなっていますが、早起きして、採りに出かける「旬」な食材「筍(タケノコ)」をご紹介いたします。
タケノコは、漢字で記すと「竹」に「旬」。
「竹」の下にある「旬」の意味は、「旬日=10日間」のうちに竹になり食べられなくなってしまうから。
「竹」は、成長がとても早く、場合によっては1日に1mも伸びることがあるそうです。
「タケノコとして美味しく食べられる時期が短い」ということを表す漢字の意味のおもしろさがわかります。

今回は、社員のタカハシさんから5月の下旬にたくさんの写真と一緒に提供して頂いたブログネタです。しかしながら、ブログアップが遅れてしまいました。スミマセン。
でも、タカハシ家のタケノコの料理はホントに、ほんとに素晴らしいので、紹介させてください。
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 朝早くの竹林の様子を見てください。奥の方まで竹・たけ・タケ・・・。スゴイです。この見事な竹林が本社蔵のある塩釜の隣町の利府町にあるというから、まだまだ身近に知らないところがたくさんあり驚きです。
早朝の明るさも竹林に囲まれた中に入ると暗く、空高く伸びた竹は周囲の音を遮って静寂に包まれている空気が伝わってきます。

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トミヤ「タカハシさん、どれくらい採れたの?写真で見ると籠一杯ですね」
タカハシ「きれいに笊に並べた以外にも、写っていないだけで小さいものから大きいものまでたくさん採れましたよ」
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タカハシ「タケノコは、時間とともに『えぐみ』がでてくるので、なるべく早く茹でて「あくぬき」することが大切。
      早々に持ち帰り、大きな釜で「米ぬか」をいれて「あくぬき」です」
作業の写真を見ての通りです!薪で火を起こし豪快に勢いよく「グツグツ」と茹でます。

充分に「あくぬき」をしてから調理にかかり、以下の美味しいタケノコ料理の完成です。
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 「タケノコご飯」
これははずせないですよね。
ふっくらした炊きたてのご飯にタケノコの香り、細く長く切られたタケノコは
サクサクした食感が楽しめますよね。
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 「タケノコ煮」
時間をかけて煮付けられた柔らかい人参・椎茸、タケノコの組合せは、
どれも少し甘い煮付けで香りもたって食欲をそそります!

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 「タケノコのてんぷら」 
「てんぷら」は定番です。
「てんぷら」の良いところは、素材の味をそのまま包み込むこと。
タケノコは、天ぷらにしてもみずみずしさは感じられたのでは?
「こしあぶら」「タラの芽」も合わせて天ぷらにして食卓へ。塩で頂いたそうです。
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タカハシ家の囲炉裏の炭で小さいタケノコを選んで焼いています。
先端部分の特にやわらかいところ美味しいですよね。
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すべての料理ができてお膳に並んでいます。「タケノコ煮」は竹を切って作った器にのせてあり、これまたお膳の上の彩りが映えます。
この日は、生貯蔵酒「ぼとる浦霞」が晩酌であった様子。300mlの飲みきりサイズもお膳に丁度良い感じです。
ほど良く冷やされたフレッシュで香りもある生貯蔵酒は、旬の味わいのタケノコにぴったりです。
囲炉裏の炭で焼いているタケノコは、焼きあがったところで用意しておいた「タカハシ家特製田楽みそ」をつけて「ぼとる浦霞」と一緒に食べ合わせると本当に美味しそうですね!
タカハシさん!来年は、是非、食べさせてもらえませんか。タケノコの朝採りお手伝いをさせて頂きます。
是非とも「タケノコ採り&囲炉裏を囲み、お膳で食べるタケノコづくし」1日ツアーを企画させてください。
宜しくお願いいたします。
お酒?もちろん、持参いたします。あっ、帰りは最寄りの駅まで送ってください。よろしくお願い致します。

第4回【夏の集い】開催案内

皆さん、こんちは。企画課のトミヤです。
「旬どき・うまいもの自慢会・みやぎ ?夏の集い?」は、予定しておりました定員となりましたので締め切らせて頂きました。たくさんのご参加申込みを頂き、誠にありがとうございました。
残念ながらご参加頂けなかった方につきましては、次回のご参加をお待ち申し上げております。
次回は、9月21日頃(秋分の日)の予定となります。


<「夏の集い」のイベント内容>
今回は、「旬どき・うまいもの自慢会・みやぎ ?夏の集い?」開催の日時をお知らせいたします。
東に海、西に奥羽山脈から連なる山々、仙台平野から広がり里へと続く南北に長い宮城県は、豊かな自然に恵まれています。
 弊社では、この自然の恩恵である「旬」の食とその季節ならではの日本酒を楽しむ集いを年4回にわたり開催しています。
 第4回目となる夏の集いは、創業(明治40年)から100年を越える「東洋館」で開催となります。

 「東洋館」の木造建築は創業当時のままであり、その佇まいからは歴史の重みと温もりが感じられます。広瀬川を隔てた丘陵地から初夏の仙台の街並みの緑を愛でながら、旬の食材で彩られた老舗の懐石料理と浦霞のお酒を味わいませんか。

◆開催日時 平成19年 6月 23日(土曜日) 昼12:30?


◆会場 東洋館(宮城県仙台市向山) >>http://www.toyokan.jp/

仙台駅よりタクシー約15分
仙台駅バスプールより市営バス・宮城交通バスがあります。


◆参加料 お一人様 8,000円


◆定員 先着40名様(定員となりました)

アナゴの稚魚を食す

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みなさん、こんにちは。企画課のトミヤです。
早いもので5月も中盤が過ぎてしまいました。陽射しも心地よく、お昼休みの塩釜神社への散歩も楽しく満喫しておりますが、すでに沖縄県は「梅雨入り」したと聞いて日本の広さを改めて感じております。

さて今回のブログのネタは、「アナゴ」です。「まだちょっと旬ではないのでは?」という方。ハイ、その通りですよね。正確にいうと「アナゴの稚魚」です。
「アナゴ」は、鰻と同様に白身魚で脂肪も多く、ビタミン群も豊富で、中でもビタミンA、ビタミンCが含まれています。夏バテ防止にはぴったりの食材で、夏から秋にかけて一番多く獲れて市場に並びます。
「アナゴ」は、「蒲焼き」や「白焼き」はもちろんですが、「天ぷら」にしたりして色々と調理されます。飲食店で食べる際には、ウナギよりもアナゴの方が安価で庶民的な気がします。寿司ネタでも好きな方は多いのではないでしょうか。
「アナゴ」は、「みやぎ・浜の幸12選(宮城県沿岸の四季を通じて旬な味わいをもたらす魚介類)」の中にも選ばれていて、よく知られています。特に砂泥地である松島湾で獲れるアナゴは有名です(この地域ではなぜか「アナゴ」のことを「ハモ」と呼びます)。アナゴが上物であれば、関東へ出荷されると聞きますので江戸前にも負けていません。
今回ご紹介するのは、今しか食べられない「アナゴの稚魚」。かなり珍味だと聞いて、さっそく食べられるところを探すことにしました。

そして、探し当てたお店が「翠松亭(塩竈市海岸通り4-8 TEL 022-362-1777)」 でした。「翠松亭」さんは、何度もブログでお世話になっていますが、塩竈料理を看板に掲げるお店で塩釜仲卸市場に入荷する魚介類を中心に旬の料理を提供しています。

「アナゴの稚魚」の料理があるかどうかを電話で確認すると
「ありますよ!」
ということなので、電話したその日の仕事帰りに立ち寄ることにしました。
 お店の方に伺ったところ、そろそろ入荷の時期も終盤に入っているとのこと。
すぐに来て良かったです!
このアナゴの稚魚のシーズンは、白魚が獲れる時期が終わってからの4月下旬から5月中旬くらいの期間だそうです。

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カウンターに座り、早速注文しました。
「アナゴの稚魚」は、「醤油」と「酢」で食べる2種類がありました。
「どちらにします?」
と聞かれ、迷ったあげくに
「・・・ふたつともお願いします」
と言ってしまいました。やはり旬ですから、の方が良いのでは。今しか食べられないし・・・。

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でてきたのが、これです。
ご覧下さい。透明で細長い姿。アナゴの稚魚の状態をなんと呼ぶかを調べると「レプトケファルス幼生」と言うそうで、なんだか難しい呼び名です。
このような小さな物体が40cm(雄)から1m(雌)位まで大きくなるのかと思うと神秘的だなぁ、と感じたのは一瞬で、すぐにアナゴの稚魚へ箸は動いていました。

まずは、「醤油」にわさびを加えて食べてみます。醤油を少しつけて、口の中へ。
「あれっ」
想像していたほどクセはありません。白魚よりは長く太くて身が厚いせいか、食感がしっかりしていて、醤油をつけた状態でツルツルと口の中へ入っていきます。口の中で噛んで味わうと醤油とわさびとの組合せも抜群に良く、噛むと「甘さ」を感じました。

「お、美味しいですね!」
思わずカウンター向こうにいるお店の方に話かけてしまいました。
 
そして、ここでお酒が登場します。春を迎え暖かくなり、ひさしぶりに飲むお酒、本醸造の生貯蔵酒「ぼとる浦霞」です。日中の気温も上がり暖かい陽射しを身体に受ける季節、自分としては早くに美味しい食材と合わせて飲みたかったお酒です。

さっそく、口の中で食べた余韻があるうちにお酒を注いでひとくち頂きます。
「(いや?、シアワセ!)」
心の中でつぶやきました。「食べて」「飲んで」を繰り返して完食します。

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次に、ふたつ目の「酢」で合わせたものを食べてみます。
こちらは、同じく「アナゴの稚魚」を出汁と酢で合わせ、もみじおろし、あさつき、そして菊の花びらをのせてます。
こちらも一口いただきます。
「!!!」
なるほど「アナゴの稚魚」を酢で食べてみると、「醤油」で食べた時の「甘さ」は感じられず、食感や喉ごしの良さはこちらの方が楽しめました。
 これにもよく冷やされた清涼感あふれる「ぼとる浦霞」は、ぴったりと合いました。

食べ物とお酒で良い組合せが見つかると、その日が人生で最良の日であるかのように感じてしまうのは自分だけではないと思います。美味しいものとの組合せを見つけた瞬間は、至福の時ですね。

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最後にメニューを見せてもらうと、「のれそれ(アナゴの稚魚)刺し」
「のれそれ(アナゴの稚魚)酢」とありました。
 
「『のれそれ』って何ですか」
と尋ねてみると
「西日本の方でアナゴの稚魚の呼び名ですよ」

調べてみると「のれそれ」とは、高知県の方言でアナゴの稚魚をさしていて食べる習慣があるようでした。宮城県では、もともとアナゴは特産地で有名で食べていましたが、アナゴの稚魚の美味しさがわかるようになり、近年になってこの周辺でも食べられるようになってきたとのことです。
改めて「美味しいものに境界線はなく、伝わっていくものだなぁ」と実感です。
今年に食べられるチャンスを逃した方は、是非来年食べてみてください。
それでは、また。