浦霞矢本蔵杜氏 鈴木智(すずきさとし)

昭和36年  宮城県生まれ
昭和58年  浦霞入社
平成 6年  矢本蔵責任者
平成 7年  矢本蔵副杜氏
平成 8年  岩手県出身者以外では初めて南部杜氏協会より
         「南部杜氏」の資格を認定される。
平成 9年  矢本蔵杜氏


Q:酒造りをするきっかけ、浦霞に入社するきっかけを教えて下さい。














A:今から21年前、前職の時、私の性格と何が出来て、何をやりたいかと考える時がありました。私はコツコツと仕事をしながら自分でしか出来ない物を作りたいと思っていました。

ある日、先輩の平野さんという方から”鈴木君はこの仕事をつづけるのか”と聞かれ、”わからない”と答えると”酒造りでもしてみないか?” と言われたのです。

”酒造りとはどういう仕事で、どんなことをするのか”と聞くと、”一回見てくればいい”と言われました。私は”どこに見にいけばいいの”と言うと”浦霞へいけばいい”という話でした。

平野さんは平野製造部長(当時は平野杜氏)の息子さんだったのです。私は半信半疑で一ヶ月くらい考えてから昭和57年10月から12月までの3ヶ月間の週末だけ見学に行くこととしました。

見学するにしたがい、”やってみようか”という気持ちになり、平野杜氏に”やってみたいのでお願いします。”という話をして浦霞へ入社することとなりました。


Q:平野製造部長について一言下さい。  A:酒造りの技術や酒造りの考え方、また人生の先輩として目標としています。


Q:どのようなことに気をつけて酒造りをしていますか?
A:酒の品質もバランスが大切です。人間が造るものですから、人の和に気をつけています。

Q:蔵人たちにどのような心掛けで酒造りをして欲しいですか?また、どんなことを期待しますか?
A:酒造りは五感を使う職業だと思います。日頃から五感を鍛え、”なぜ”、”どうして”と疑問をもちながら興味を持って酒造りをして欲しいです。また、酒造りにはいろいろな工程がありますので、1人1人が全ての工程ができるようになって欲しいと思います。

Q:初めて酒造りに携わった時のことを教えて下さい
A:酒造りの工程の用語を覚えるのが大変でした。また、作業が終わる毎に一にもニにも掃除、いつも清潔にすることを教えられました。

Q:酒造りをして嬉しかったことを教えて下さい。
A:浦霞の酒を飲んで「美味しいですね」と言われた時や鑑評会で入賞した時が嬉しかったです。

Q:杜氏免許を取得した時の気持ちを教えて下さい。





A:昭和58年から(社)南部杜氏協会に県外会員として講習会に参加してきましたが、当時は岩手県出身者以外は杜氏資格選考試験を受験することができませんでした。

平成8年に初めて岩手県出身者以外にも門戸を開放することになり受験しました。結果、県外会員杜氏一号として合格することができました。これでやっと南部杜氏になれたという実感と、周りの皆さんの協力があったから合格できたと思っています。これからも南部杜氏としてがんばっていきたいと思います。