うらかすみ便り

錦絵「御酒(ごしゅ)頂戴(ちょうだい)」を店頭に掲示

明治維新時の天皇の東京行幸に際して、庶民に御酒を下された時に民衆が祝った錦絵「御酒(ごしゅ)頂戴(ちょうだい)」を、5月の御代替わりに際して店頭に掲示いたします。弊社にて所蔵していたこの錦絵は、東日本大震災の津波で被災しましたが、2年にわたる修復を終えて帰って参りました。作者は、江戸から明治にかけて活躍した浮世絵師三代目歌川広重です。木版画であることから多く刷られ流布していたものではありますが、「御酒頂戴」というお酒にまつわるタイトルまた「平成」から「令和」へ時代が移り変わるこの機にふさわしい錦絵を皆さまに紹介いたします。

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この「御酒頂戴」という錦絵には、150年前の明治元年に江戸から明治へ時代が変わり、祝う情景が描かれています。明治元年、天皇より「江戸」の町民一同にお酒が下賜される発表がありました。その時に下されたお酒は総数で2,990樽、瓶子(へいし)が550本、さらには1,700把のスルメもつけられたと言われています。またその日は家業を休んで皆でお酒を頂き、幟や旗を掲げ、鉦や太鼓で囃しながら大変な盛り上がりを見せたと言われています。

「平成」から「令和」へ。「御酒頂戴」が描かれた時と同じように時代が変わるこの機に、「浦霞 酒ギャラリー」に展示いたします。お立ち寄りの際には是非ご覧下さい。なお、この錦画の修復にあたり、国立歴史民俗博物館 天野真志(2017年6月までは東北大学災害科学国際研究所)様、東北芸術工科大学 芸術文化専攻保全修復領域(2019年3月修士課程修了)柴村桜子様におかれましては、長期間にわたってご尽力頂きました。心より感謝御礼申し上げます。

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修復協力:NPO法人宮城歴史資料保全ネットワーク様 http://miyagi-shiryounet.org/

     国立歴史民俗博物館 特任准教授 天野真志様
     東北芸術工科大学 芸術文化専攻 保存修復領域(2019年3月修士課程修了)紫村桜子様

 被災時の状態:津波被害によって海水を被り、本来の風合いを消失。砂、埃が堆積し、水シミが鑑賞を妨げた。
実施処置:状態や損傷の観察、ドライクリーニング、ウェットクリーニング、肌裏打ち仮張り、補採など
*詳しい修復の過程は、弊社店舗にて資料を公開しております。
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弊社からは新しい時代を奉祝し「純米酒 浦霞 祝い船」を発売いたします!

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