旬どき うまいもの自慢会 みやぎ

出世魚「イナダ」の刺身とあら汁のご紹介!

皆さん、おひさしぶりです。秋色前線が日本列島を南下しております。いかがお過ごしですか。スポーツをした汗もここちいい季節になってきました。晴れた空の下でやるバーベキューも楽しいですよね。ここ宮城では、朝夕の寒暖の差が開いてきていますが、晴れる日が続き気持ちのいい日々を過ごしています。
 先日、ひさしぶりに当社を訪れた取引先の営業の方が
「とてもいい香りが蔵の中からしてきますね。仕込み始まったんですか。飲みたくなったぁ」
と言われました。
 毎日のことなので気づきませんでしたが、発酵中のもろみから発せられる果物にも似たほのかな香りが蔵を包み始めてきています。

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さて、このブログのために社員にも旬な食材や情報を募集していたところ、同じく企画課にいる内海からブログ掲載に絶好のネタが提示されましたのでご紹介します。

まず写真をご覧下さい。何と言う名前の魚でしょう?
ハイ、正解は「イナダ」です。自称:釣り名人である内海が金華山沖で釣ったそうです。

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「イナダ」は、よく言われる「出世魚」で関西では「はまち」と呼ばれ、どちらも最後は「ブリ」となります。その成長の過程は、体長15?前後が「ワカシ」、40?前後で「イナダ」次に「ワラサ」、そしてさらに大きくなり1mほどに達して「ブリ」と呼ばれるそうです。
 「イナダ」は、体が紡錘形で腹側は銀白色、そして、特徴的なのが体側中央部に暗黄色の縦帯が走っていて各ひれも黄色を帯びています。写真に写っている姿を見て頂くとよくわかりますね。

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 漁協関係の方から聞いた話では「ここ数年、海も温かくなってきているのか、仙台湾沖でも多く釣れるようになってきた」ということでした。「ブリ」は一年中どこのスーパーにいっても流通していますが、「イナダ」はみかけません。この時期の「イナダ」は刺身にすると美味しいと聞きましたが、内海家でもご覧の通り刺身にして食べていました。とてもおいしそうです。
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そして、もう一品は「あら汁」でした。魚の身だけではなく頭もいれてありますが、これもダシとなり旨味が凝縮されます。冬野菜を代表する大根と一緒に作ったあら汁が食卓にならびました。

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「ブリ」の身より脂が少なく、さっぱりとした味わいの「イナダ」の刺身の友に用意されたのは、「本仕込浦霞」でした。「本仕込浦霞」」の特長は、まろやかな口あたりと後味のキレの良さ。醤油をつけて食べる「イナダ」の刺身にもきっと相性が良いと思います。さすが内海家では美味しい組合せを心得ていますね。
もちろん「イナダ」のあら汁の旨さにもぴったりで、あら汁をひと口食べては「本仕込浦霞」をひと口!これからの季節は、お燗酒にしても良さそう。
「イナダ」は夏、「ワラサ」が秋、「ブリ」は冬と聞いていましたが、釣ったばかりのこの時期の天然物の「イナダ」味わってみたいものです。
そろそろ私も美味しいものを見つけにいきたくなりました。結果は?次回乞うご期待です。