旬どき うまいもの自慢会 みやぎ
今年最初の「旬どき」ブログです。
皆さん、今年もよろしくお願いいたします。
「あっ」という間に1月も下旬となってしまいました。寒さも12月とは違って、一段と厳しくなりました。
本社蔵のある塩釜も例外ではなく、成人の日を挟んだ休日も格別に寒かったです。
その時期に出来たのが、上の写真の「逆さつらら」です。本社蔵の中にあったホースにつたう水が、ポタポタと落ちて、奇跡的に出来上がっていました。蔵人が壊さずに、そのままにしていてくれて休み明けの出勤してきた朝一番でトミヤに教えてくれました。
見て感動!事務所に戻ってカメラを手にして再び現場へ。
写真を撮りながら
「すごー(い)!」
と口にしていました。高さがわからないので、一升瓶を並べても、さらに大きい。
蔵の中で何かを見つけたら、またご紹介いたしますね。
今回の「旬どき」のご紹介は「藻華(もか)」です。初めて聞く人も多いはずです。これまでもブログの中で簡単に触れたことはありましたが、旬の食材として紹介するのは初めてではないでしょうか。
他県では「アカモク」とか「ぎばさ」と言われたりしていますが、松島湾産の天然海藻は「藻華」の愛称で松島の新たな特産品として売り出し中です!
この海藻は、船のスクリューにひっかかり邪魔にしかならないので「ジャマモク」といわれて毛嫌いされていましたが、 海水中の窒素、リンを栄養源として生息していることで海の水質浄化効果があることや栄養素が豊富で健康食品としても注目されています。「藻華」に含まれているフコダインが、生活習慣病や老化の原因となる活性酸素を除去する抗酸化機能が他の海藻より高いということもわかっているそうです。他にもミネラルやビタミン、食物繊維、ポリフェノールなどが含まれていています。
ただ、食品とした場合、「藻華」そのものはほとんど無味無臭なので、食べる時には「わさび醤油」とか「三倍酢」などがあった方がおいしくいただけます。
1月から春先までが最盛期で収穫されるこの時期に「藻華」を利用した料理がないかと思い、探したところ「藻華」がとれる松島にありました。五大堂の眼の前にある牛タン処「独まん・食堂(松島町松島字町内109 Tel:022-354-2612)」です。ここに藻華を利用したどんぶりがあるという話を聞き、早速お昼時間を利用していってきました。
お店に入って早速注文します。そして、数分後にやってきたのがこれ。
まず驚いたのが、てんこもりの具の多さ!
麦ご飯の上で具が三層でのっかっています。「トロロ」その上に「藻華」そして、「イクラ」「ねぎ」「イカ」が一番上の段を三色で彩る三重奏のどんぶり!豪華さに感動しちゃいました。
醤油にわさびを適度に溶いてから、万遍無くかけます!
箸をいれて崩すのがもったいない感じでした。
小葱のたくさんのった部分から、トロロと藻華と小葱をうまく箸にのせて一口で頂きます。
「!!!」
口の中に入れた瞬間の食感に驚きです。
トロロと藻華のネバリの食感は、海と山のおいしさが口に広がる感じです。その合間に小葱のサクサク感が味わえて美味しい!わさび醤油がトロロや藻華の自然なおいしさを引き立てることにも気づきました。
イクラはぷちぷち感、そして、イカの甘味が合わさりとてもおいしかったです。
ご飯は麦入りご飯です。白米100%のご飯より麦が混ざることで麦の香りと白米の甘さが控えめになり、トロロや藻華、いくらが引き立つ感じがしました。
食べるにつれて、ついつい欲しくなるのがお酒・・・。
ドリンクメニューを見ると「純米浦霞」の文字が・・・。
お酒と合わせたくなりましたが、車できたのでもちろんお酒は飲みませんでした。
次回は「藻華丼」と「純米浦霞」で美味しさを楽しみたいと思います。お腹が空いていたので「あっ」という間に完食しちゃいました。
ネバリのある食材が好きだという方には、是非お勧めする一品です。松島を訪れた際には散策を楽しんだ後に、 ヘルシーな松島の新しい特産品を使った藻華丼を是非味わって見てはいかがでしょうか。
それでは、また。