旬どき うまいもの自慢会 みやぎ

第21回 【冬の集い】を開催しました

こんにちは。企画課の芳賀です。

こちら宮城でも雪が降り積もるようになりました。
先日開催した【冬の集い】の前日も雪が降り、当日はお足元の悪い中、皆様にはお越しいただきました。
皆様、ありがとうございました。

今回の旬どき うまいもの自慢会 みやぎ【冬の集い】のテーマは「牡蠣」。
宮城の冬の食材を語るのに「牡蠣」は欠かせない食材です。

3月の大震災と大津波の影響で、三陸の牡蠣も大きな打撃を受けました。
しかしながら、牡蠣をはじめ三陸の水産加工業の方々は前を向き、一歩一歩復興へ向けて歩み始めています。

今回は、塩釜・桂島で牡蠣の養殖業をされている内海さんにお越しいただき、そのあたりのお話もしていただきました。

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開催日時 平成23年12月17日(土)12:15から15:00
会  場 「田里津庵」(宮城郡利府町)
     >>http://www.ichinobo.com/taritsuan/ 

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参加料  6,000円  
定員   32名
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弊社代表取締役社長の佐浦より挨拶を申し上げ、会はスタートしました。
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続いて本日のお料理を担当して頂いた阿部料理人に本日のメニューのご説明をしていただきました。
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お2人のご挨拶のあと、いよいよ乾杯!
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乾杯酒は、こちら「大吟醸 浦霞 2011」
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芳醇な香りとやわらかい旨味の感じられる味わいの大吟醸です。


3月の大震災により、通常は瓶火入れ・瓶貯蔵にて熟成される大吟醸、純米大吟醸の原酒は、弊社瓶詰め設備の被害やライフラインの停止のためその作業を行うことができませんでした。
懸命な復旧作業のなかでこれらの原酒を調合し、タンクにて貯蔵せざるを得ず熟成期間を経て商品になったのが「大吟醸 浦霞 2011」です。
弊社が震災を乗り越えていく証となる、仕込蔵の復旧工事の様子をラベルと化粧箱に描きました。



【小鉢】
じゃがいも豆腐(醤油ジュレ かに身)
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赤胡椒が一粒入っており、その赤色が鮮やかできれいでした。
味においてもスパイスがきいており、口の中がすーと爽やかになりました。
じゃがいもの甘味と、今話題の「ジュレ」の食感が印象的な一品でした。



【福箱】
鰤照焼き 牛八幡 蟹真丈 鳥松風 柿博多 海老旨煮
黒豆とほうじ茶ゼリーの白和    
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全体的に甘味と酸味、そして少しの苦味と渋味を感じることのできるバラエティーに富んだ福箱。
上品な味付けでこれから出てくる料理が益々楽しみになってきました。



ここで2本目のお酒をご提供。
2本目はこちら「蔵の華 芳醇辛口純米 浦霞」です。
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今年9月下旬から発売している新商品(流通限定商品)です。
馥郁とした香りとすっきりとした味わいで、キレのある辛口の純米酒です。

こちらを冷酒と燗酒と2つの温度帯でお楽しみ頂きました。
本日のメニューには温かな鍋物もあり、燗酒が圧倒的に人気でした。



続いて【向付】
5種盛り
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本日は、鮪(塩釜)、鰆(石巻)、牡丹海老、帆立、鯛の5点、つまには海草麺と松島のビタミン大根がそえられていました。
甘味のある、身の引き締まったお刺身は、口の中で海の幸の恵みが広がりました。



ここから牡蠣づくしのメニューです。
本日の牡蠣は全て内海さんの牡蠣です。
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 塩釜・桂島で牡蠣養殖業を営む内海信吉さん



内海さんには6月の【http://www\.urakasumi\.com/hpa/syundoki_1106\.html】にもお越しいただき、震災直後の様子を伝えていただきました。

内海さんが所属する塩釜浦戸支所の漁協では、奇跡的に牡蠣や船・牡蠣剥き処理が残り、牡蠣の再生を誓い動き始めております。
一歩一歩あゆみ続けた結果、10月、例年より1ヶ月遅れとなりましたが、牡蠣の水揚げを行ったそうです。
例年の3割程度の水揚げとのことで、その貴重な牡蠣の一部を本日はお譲りいただきました。

津波の影響で心配された海(水質)の状態ですが、津波で牡蠣の殻などが陸地に上げられて海がすごく澄んでいるそうです。
また、しばらく漁ができなかったためプランクトンが豊富で状態は良いそうです。

塩釜の牡蠣は1年物の牡蠣で全般的に小ぶりですが、味は締まっており濃厚で素材そのものの味を楽しむことができるとのこと。
そんな塩釜・桂島の牡蠣を存分に皆様にお召し上がりいただきました。



【焼物】
牡蠣のちゃんちゃん焼
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牡蠣の身がぎゅっと縮まり、味(旨味)が凝縮されていました。
野菜の甘味・旨味も堪能でき、牡蠣とのハーモニーも抜群!
味付けのチーズとバターも適量で素材を邪魔せず、引き立てていました。



【鍋物】
浦霞吟醸鍋
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弊社大吟醸の酒粕を使用した鍋。
吟醸粕の香りがふわっと広がり、牡蠣は食べてみるとモチモチしております。
噛めば噛むほど口の中で甘みが広がります。
お汁も濃厚で体の中からぽかぽか温まりました。



こちらの牡蠣料理と合わせてお楽しみいただいたのが「浦霞 にごり酒」。
こちらは非売品となっており、今回のために特別に用意いたしました。
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発泡が爽やかなにごり酒が濃厚な牡蠣料理の旨さを柔らかに包み込みます。
「牡蠣鍋」と「にごり酒」、この時期ならではの楽しみです。



【蒸物】
かぼちゃと小豆の茶碗蒸し
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卵の甘味とかぼちゃの甘味、そして小豆の苦味がマッチしていました。
口の中にまろやかな余韻が広がる茶碗蒸しでした。



【油物】
牡蠣殻ごとフライ
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この料理のポイントは、阿部さんいわく「牡蠣の美味しさを逃がさず、また旨味を凝縮した殻も一緒に揚げた珍しい一品」
衣に箸を入れると、衣の中はホクホクの牡蠣の美味しさでいっぱいでした。
ミキサーでペースト状にして味をつけてアレンジした牡蠣を、殻付き牡蠣の上にのせて揚げたとのこと。
そのまま食べても美味しいですし、添えられたタルタルソースをつけても美味しかったです。
このタルタルソースは、柴漬け、らっきょ、わさびなどを加えたもので柴漬けの酸味がタルタルソースの甘さを引き締めていました。



【食事】
牡蠣セイロ、味噌汁、香の物
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五穀米の上に牡蠣の照焼きがのっている甘み感じる御飯。
焦がし麦も入っており、香ばしさが引き立っていました。



【デザート】
浦霞吟醸チーズケーキ ほか
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クリスマス用にアレンジされたデザート。
チーズケーキは、ふわっと鼻に抜ける吟醸の香りが印象的。
今回だけの特別のメニューです。



デザート酒でお出ししたのが「浦霞のゆず酒
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宮城県産ゆず(気仙沼大島産)を100%使用。
ゆずならではの爽やかな香りにバランスのとれた酸味と甘味が特長です。



以上でお料理、お酒とも終了です。
気がつけば、開会から早くも2時間半が経過しており、美味しくて楽しい時間はあっという間に過ぎました。

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そして、お食事が終わったところで今回も皆様にアンケートのご協力をいただきました。
一部ご紹介いたします。

[アンケートより一部抜粋]
・田里津庵さん、今日の料理大変良かったです!
・美味しい牡蠣料理をいただき、感謝です。
・牡蠣養殖者の内海さんと直接お話ができて良かった。
・内海さん、食べた人たちの笑顔のため今後も頑張って下さい!
・震災の後今年は牡蠣は食べられないだろうと思いました。でも、こんなに美味しい牡蠣を食べられて幸せです。



生産者である内海さんとの交流、リニューアルした田里津庵さんのお料理とさらに見やすくなった松島の景色、参加者同士の交流、そして弊社のお酒、と今回も皆様にお楽しみいただけましたようで私どもも大変嬉しく思っております。


そして最後に「田里津庵」石川店長からご挨拶をいただき、閉会しました。
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田里津庵さんは、今年春によりカジュアルに松島と旬の美味しさを堪能できる和食処に生まれ変わりました。
是非お近くまでお越しの際にはお立ち寄りいただき、松島の美味と景色をご堪能いただければと思います。



師走のお忙しい中、ご参加いただきました皆様、田里津庵の皆様、内海さん、誠にありがとうございました!



本日のご提供酒
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左から
・大吟醸 浦霞 2011(数量限定商品)
・蔵の華 芳醇辛口純米 浦霞(流通限定商品)
・浦霞 にごり酒(非売品)
浦霞のゆず酒(数量限定商品)