旬どき うまいもの自慢会 みやぎ

第33回【冬の集い】を開催しました


こんにちは。企画課の笠原です。

先日「旬どき うまいもの自慢会 みやぎ ~冬の集い~」を開催致しました。
その様子をご報告致します。


==== 開催概要 ====

 ■日 時 2014年12月20日(土)正午12時~
 ■会 場 「みやぎ純米酒倶楽部 さなぶり」(宮城県仙台市)
      http://www.acoop-miyagi.jp/service/sanaburi
 ■参加費 6,400円
 ■参加者数 32名様

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会は、弊社社長 佐浦の挨拶、乾杯でスタートしました。

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乾杯酒は、「蔵の華 純米大吟醸 浦霞」(流通限定、数量限定商品)

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先日開催された「宮城県清酒鑑評会」、県産米純米吟醸酒の部で
「宮城県古川農業試験場長賞」を受賞したお酒です。

バナナやリンゴのような上品なやや甘い香りと、やわらかな旨味
が感じられるやさしい口当たりの純米大吟醸酒です。


お料理1品目は、前菜3種盛。

【前菜】牡蠣たまり醤油煮、いわしの山椒煮、卵焼き(梅干入り)
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「牡蠣たまり醤油煮」は、牡蠣の甘味、肝の苦味と醤油の塩味がマッチ。
お料理の繊細な味わいを、繊細な純米大吟醸が包み込んでくれます。


続いて、【小鉢】蛸の酒粕漬け
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アンケートで一番人気のお料理です。
特別純米酒 生一本(きいっぽん) 浦霞」の酒粕を使った一品。
蛸のコリコリとした食感、噛めば噛むほど甘さが増し、
鼻に抜ける酒粕の香りでお酒がさらに進みます。


3品目はお刺身。

【刺身】鮪、中トロ、鰤、くじらのベーコン
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お刺身の脂の甘味を堪能しました。
「くじらのベーコン」は、口に含むと甘味と香りが出てきて、
余韻も楽しめました。



【焼物】鰆の酒盗焼(酒粕入り)、鳥の松風焼
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こちらも、「特別純米酒 生一本(きいっぽん) 浦霞」の酒粕を使った一品。
焼くことで甘味が増し、香ばしい香りと酒粕の風味が食欲をそそります。


そんな「刺身」と「焼物」に合わせてお飲み頂いたのが「純米吟醸 浦霞禅


純米吟醸 浦霞禅
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ほどよい香りとやわらかな味わいのバランスのとれた純米吟醸酒。
食中酒に最適な、浦霞を代表する逸品です。



そして、お料理は5品目へ。

【煮物】牡蠣の治部煮とみのり豚の炊合せ
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「みのり豚」とは、お米の餌で育った、宮城のブランド豚。
きめが細かく光沢のある肉質とやわらかでこくがある風味が特徴。
牡蠣と「みのり豚」の甘味を楽しみつつ、ショウガのアクセントで
さっぱりと頂けました。


【揚物】牡蠣3種揚(牡蠣田楽、牡蠣春巻、牡蠣フライ)
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牡蠣フライはサクサク、牡蠣田楽は甘しょっぱい味噌で味が
引き締まり、牡蠣春巻は、中に入っているシソの苦味とトマトの
酸味でおいしく頂けました。
調味料や加工されていても、牡蠣の美味しさが際立ちます。


牡蠣が出てきたところで、牡蠣の生産者である、東松島・鳴瀬の
有限会社長石商店 高橋洋さんの登場。

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高橋さんは、東松島を代表するカリスマ牡蠣生産者として有名。
日本に13名いるグランオイスターマイスター(日本オイスター協会認定)
のお一人です。

高橋さんからは、東松島の牡蠣の特徴、今後の意気込み等を
お話頂きました。

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・東松島・鳴瀬は、静かな松島湾、荒々しい石巻湾の2つの面をもつ
 漁場で、その二面性を有効に使っている。
 波の静かな内湾から波の荒い外湾に牡蠣を移動して、ストレスを
 与える。そうすると殻を閉じようとして、貝柱が太くなり、
 身全体に栄養がいきわたる。
 また、熱湯にくぐらせる作業は、周りについた不純物を取るためだと
 思っていたが、そうではないようだ。
 こちらもストレスを与え、鍛えていることがわかった。

・牡蠣の稚貝から育て、稚貝は全国各地へも出荷している。

トレーサビリティが完璧。
 本日の牡蠣は、2013年8月6日にとった種ガキから育てたもの。
 全部わかる。胸をはって出荷している。

・2年牡蠣が多い中、高橋さんのところは1年牡蠣。
 1年ものは2年ものに比べ柔らかく甘味があるが、大きさが小さい。
 1年でいかに大きくするかが課題となっている。

・震災後、筏などは早く復旧したが、護岸工事等がまだ進んでいない。
 完成は29年3月の予定。
 まだまだ復興半ば。震災を風化させないよう努めなければ。

・4人の息子がいる。その中で1人でも「跡を継ぎたい」と言われた時
 「いいよ!」と言える状況に環境を整備していきたい。
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東松島の牡蠣の特徴に加えて、生産者として震災からの復興の想いや
家族や地域を愛する気持ちに、皆様感動しました。

4人の息子さんのためにも、宮城の、全国の消費者のため
にも今後とも頑張ってほしいという声がアンケートの中でも
多かったです。



そして、お料理は続いて、蒸し物へ。

【蒸し物】牡蠣入り茶碗蒸し、焼きねぎ
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卵の柔らかさが牡蠣を包みこんでいました。
焼きねぎの香ばしさと甘みが印象的でした。


「煮物」「揚物」「蒸し物」に合わせてお楽しみ頂いたのが、
発泡性の純米吟醸酒。
こちらは一般発売しておらず、今回のために特別に用意しました。



発泡性純米吟醸酒 浦霞
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続いて、【酢物】漁師風どんこのタタキ

今が旬のどんこ。三陸の冬を代表する魚です。

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続いて、お寿司とお吸い物が出てきました。

【食事】おまかせ寿司 4カン
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写真左から、鮪、鰤、赤貝、穴子。
シャリが1粒1粒ふっくらしていました。


【汁物】仙台油麩の味噌汁
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酢物、食事、汁物に合わせてお飲み頂いたのは、
特別純米酒 生一本(きいっぽん) 浦霞」。

冷やして、そしてお燗と2つの温度帯でお楽しみ頂きました。



特別純米酒 生一本(きいっぽん) 浦霞
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宮城県産ササニシキ100%使用。
ふくよかな米の旨みとほどよい酸味のハーモニー。


続いて、「浦霞 本格焼酎につけた梅酒」を使用したデザートが
最後に出てきました。

【デザート】りんごの赤ワイン煮、梅酒
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こちらで本日のメニューは全て終了。


最後に店長の鈴木さんからご挨拶がありました。
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ここ数日天候が悪く、しけで魚の仕入れが心配されましたが、
どうにか食材は揃い、皆様にお召し上がり頂けました。

鈴木店長、ありがとうございました。


第33回の「旬どき うまいもの自慢会 みやぎ」も無事終了。
年末お忙しい中、ご参加頂きました皆様、ありがとうございました。


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本日の提供酒
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写真左から
・蔵の華 純米大吟醸 浦霞(流通限定/数量限定品)
純米吟醸 浦霞禅
・発泡性純米吟醸酒 浦霞(一般販売はしておりません)
特別純米酒 生一本 浦霞


アンケートより一部抜粋
・美味しいお酒、美味しい料理、両方の良さを楽しむことができました。
・牡蠣に対する考えが広まりました。応援しますので頑張って下さい。
・宮城の牡蠣の素晴らしさを実感しました。
・震災後の苦労は大変なものだったと想像いたします。
 これからも美味しい牡蠣をたくさん育てて下さい。
 とても美味しくいただきました。

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