旬どき うまいもの自慢会 みやぎ

第36回【秋の集い】を開催しました


こんにちは。企画課の笠原です。

先日「旬どき うまいもの自慢会 みやぎ ~秋の集い~」を開催致しました。
その様子をご報告致します。

==== 開催概要 ====

 ■日 時 2015年9月26日(土)午後5時~
 ■会 場 「亀喜寿司」(宮城県塩釜市)
       http://www.kamekisushi.jp/
 ■参加費 6,400円
 ■参加者数 28名様

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今回は「亀喜寿司」さんで旬の食材「三陸塩竈ひがしもの」です。
「三陸塩竈ひがしもの」は、三陸東沖で秋口から冬場にかけて
マグロ延縄船によって漁獲され、塩釜市魚市場に水揚げされる
メバチマグロで仲買人の目にかなったものだけが「三陸塩竈ひ
がしもの」に認定されます。
最近は、ブランドマグロとしての知名度も上がってきており、
参加された方の期待度の高まりも開催前から感じることができ
ました。

会の方は、社長佐浦より挨拶、ならびに乾杯の音頭でスタートしました。
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乾杯酒は「山廃純米大吟醸 浦霞 ひらの
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熟した果実のような華やかな吟香。
しっかりとした酸味と米の旨みが調和。
平野流吟醸造りの極致。


先日行われた「SAKE COMPETITION2015」(市販されている
日本酒の品評会)においてフリースタイル部門3位に選ばれた
今話題のお酒で乾杯をして頂きました。

果実のような香りが会場内に広がり、皆さんからも
「おいしい!」と嬉しいご感想をお聞かせ頂きました。


お料理1品目、【先付け】 マグロのテリーヌ

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エビとカツオのだしをゼラチンで固めたテリーヌ。
中に入っているマグロは漬けにしてありました。
その他の具材の野菜も同じだしもじっくりと味をつけて
一体感があり、贅沢な味わい。滑らかなゼリーの部分と、
中の具材のコリコリとした食感、
漬けマグロは濃縮された
旨味が感じられた和と洋のアレンジが楽しい一品でした。

マヨネーズ、ケチャップ、タバスコ、カイエンペッパーを
混ぜた特製のソースもピリ辛でさらに食欲をそそりました。



続いて2品目。
【刺身】 ひがしもの、マコガレイ、赤貝、ボタンエビ、にしん

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ひがしものは、脂がのっており、口の中でとろけるとともに、
甘味が広がりました。
七ヶ浜でとれたマコガレイは、程良い塩味、しっかりとした
身の
食感を塩で美味しく頂きました。
閖上の赤貝は、噛めば噛むほどに塩味と甘味が広がり、
ふわっと磯の香りが広がる。身の大きさに比例して、甘み
が強いと感じました。
ボタンエビは、大きくプリプリ、にしんは「生」で身の柔らか
さ、どちらも違う甘みの美味しさでとびきりの感動がありま
した。



お刺身と合わせて、お楽しみ頂いたのは、弊社看板商品の
純米吟醸 浦霞禅
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ほどよい香りとまろやかな味わいのバランスのとれた
純米吟醸酒です。


ここで、ゲストの「まる春」の佐藤さんから、三陸塩竈ひがしもの
についてお話を頂きました。

~ 概 略 ~
・「三陸塩竈ひがしもの」は、ブランド立ち上げから10年が経過。
 北緯33度から39度あたりの三陸東沖の漁場で秋口から冬場にかけて
 水揚げされた
メバチマグロの中で、「鮮度」「色つや」「脂のり」「うまみ」
 に優れ、
塩竈にいる日本一の目利き人(仲買人)の目にかなったもの
 だけが認定されるブランドマグロ。その数、揚がった中で3%ほどの
 非常に希少性が高い。
・佐藤さんは世界中のマグロを取り扱っていますが、この時期の
 「三陸塩竈ひがしもの」に勝るマグロはないと自信と誇りがある。
・塩釜港は生マグロのみを水揚げ。生での水揚げは珍しく、生マグロの
 シェアはマグロ全体の5%ほどであり、「三陸塩竈ひがしもの」は、
 その中での3%なので、相当貴重である。
・今年は9月11日に解禁。12月31日までの期間でとれたものだけ
 が「三陸塩竈ひがしもの」として販売ができる。
 


「三陸塩竈ひがしもの」は、大変貴重で世界中のマグロと比較しても
遜色ない味と頭で認識して食べると、また格別美味しく感じます。


続いて料理は3品目
【焼き物】 脳天(ひがしもの)

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一匹のマグロから2本しか取れない希少部位です。
ジューシーだけど脂っぽくなく、また、
こしょうの辛さと
ポン酢と大根のさっぱり感が合っていました。



合わせてお楽しみ頂くお酒は「特別純米酒 ひやおろし浦霞」。
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「ひやおろし」は厳寒期に仕込み、夏を越えてほどよく熟成した、
もっとも
美味しいと言われている時期のお酒を加熱処理せず、
「ひや」のまま
瓶詰めした季節商品です。
まろやかでふくらみのある味わいは、食欲の秋にぴったりです。


ここで、2人目のゲスト「塩釜仲卸市場」の大江さんからお話を
頂きました。

~ 概 略 ~
・「塩釜仲卸市場」は全国的にもめずらしい民営の市場であり、
 
市場内には約120店舗がある。
・塩竈は日本有数の生マグロ水揚げ量を誇る漁港のため生マグロ
 を取り扱うお店がいっぱいある
・午前3時から営業しており、午前5時~6時くらいが買い物には
 おすすめの時間帯である。
・最近「キッチンスタジオ」が出来た。魚はおいしいものだと、売る側から
 伝えていかなければと思い始めた。子供への食育や、主婦への
 魚の裁き方講座などを行っている。
・「みなと塩竈 ゆめ博」期間中、10月3日・4日は「どっと祭」を開催。
 "どっと"とは、この地方の赤ちゃん言葉で"魚"という意味の言葉。
 是非多くの方にお越し頂きたい。


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お料理4品目
【酢の物】 マグロのぬた、ネギ、かき酢

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しっかりとした味わいの料理が続いたので、ここでさっぱりとした1品。
味噌の上品な甘さ、マグロの甘味が堪能できました。
牡蠣は雄勝産。後に残る磯の香りと塩味でお酒が進みます。
次のお寿司が益々楽しみになる考えられたお料理の順番です。


続いて【寿司】
ひがしものハガシ中トロ、穴子、玉子、サンマ、イクラ、トロタク2切れ

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ひがしものは、口の中ですぐにとけていきます。
甘味と旨味で大変美味しかったです。
穴子は、焼きが香ばしく、身がふわふわ。
玉子の中にはズワイガニとネギが入っており、優しい味。
サンマは、肉厚で脂がのっていて、口に含め舌にのせると甘味が出てきました。
トロタクは、トロの甘さ、たくあんの食感と酸味、シャリと海苔の
甘味のバランスがちょうど良かったです。

お寿司が皆さまに配膳されたのを見て、保志親方が「ハガシ」
の説明に、会場の部屋まで来てくれました。

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ヘソトロという部位を、すじにそってはがす。すぐにはがれる
そうです。これは
昔ながらの技法で、極上のひがしものの
中トロを味わえるとのことです。


そんなお寿司に合わせてお飲み頂いたのは、
特別純米酒 生一本(きいっぽん) 浦霞

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宮城県産ササニシキ100%使用。
ふくよかな米の旨みとほどよい酸味のハーモニー。



【汁物】

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マグロと黒コショウで「ねぎま風」に仕上げたとのこと。
あっさりだしが美味しく、温まりました。



【デザート】 自家製浦霞大吟醸酒粕ムース

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ふわっと香るお酒の味。
濃厚だけど優しい甘さが堪能できました。


最後にデザート酒として、
純米原酒につけた浦霞の梅酒

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宮城県岩出山産の梅を使用。

控えめな甘さと心地よい酸味、さっぱりとした柔らかな味わいです。


以上で全てのお料理とお酒が終了。
ご参加いただきました皆さま、いかがでしたでしょうか。
「三陸塩竈ひがしもの」について知識が増え、その味わいを
存分にお楽しみ頂けましたでしょうか。

今回は「寿司処の塩釜」「ブランドマグロ」ということで、県内外
から多くの方にお申込みがあり参加頂きました。そして、たくさ
んの方をお断りする結果となった事を心苦しく感じております。
しかし、これからも美味しい宮城の食材を追いかけて、楽しい
「集い」を企画して参りますので、抽選に漏れてしまった方々
におかれましても、是非とも再びお申込頂き、満足いただける
ようにつとめて参りますので、今後とも皆様のご参加をお待ち
しております。

佐藤さん、大江さん、「亀喜寿司」の皆様、ありがとうございました。


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本日の提供酒
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写真左から
山廃純米大吟醸 浦霞 ひらの(数量限定)
純米吟醸 浦霞禅
特別純米酒 ひやおろし 浦霞(季節限定)
特別純米酒 生一本(きいっぽん) 浦霞
純米原酒につけた浦霞の梅酒(季節限定、数量限定)

アンケートより一部抜粋
・「ひがしもの」を初めて頂きましたが、とても脂がのっていて、
 美味しく頂きました。
食材の良さにびっくりしました。ぜひ買ってみたいと思います。
・「食材の宝庫」宮城を改めて感じました。
・知らない話が聞けて勉強になりました。
 市場にいってみようと思います。