旬どき うまいもの自慢会 みやぎ
こんにちは!企画課の小野寺です。
「第39回 旬どきうまいもの自慢会 ~夏の集い~」を先日開催いたしました。
今回は「松島湾や三陸沖の初夏の魚介類」をテーマに、塩竈市にある「大黒寿司」様で
旬の食材と日本酒の食べ合わせを堪能していただきました。
■日時 平成28年6月19日(日) 昼12時より
■場所 大黒寿司(宮城県塩竈市北浜) http://shiogama-daikokuzushi.jp/
■参加費 6,400円
■参加者数 29名様
まずは社長の佐浦からの挨拶、乾杯で始まりました、
乾杯酒は「大吟醸 浦霞」です。
大吟醸 浦霞
「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2016」大吟醸部門にて最高金賞を受賞したこのお酒は、
熟した果実のような気品ある吟香、柔らかい甘みと落ち着いた味わいです。
この乾杯酒と相性ぴったりだった一品目は、【前菜:三陸三点盛り】。
【前菜:三陸三点盛り】
自家製藻塩入り塩辛(三陸産)、水タコ柔らか煮(三陸産)、名物 穴子の白焼き(松島産)
塩辛は、塩ではなく本わさびを使用して調理するこだわりが。
少しだけ加えた藻塩により引き出されたイカの旨味と濃厚な肝の甘さ、
そこにわさびのぴりっとした辛さが楽しめる、酒の肴にぴったりの一品でした。
柔らか煮は、タコと大根に、出汁の味がたっぷり染みこみ、
柔らかな食感と甘めに仕上げられた味が良くマッチしていました。
真ダコではなく、身か柔らかい水タコを使うことがポイントなのだそうです。
穴子の白焼きは、焼いた穴子に塩を一振りするシンプルな一品ながら、
鼻にぬける香ばしさと、甘塩っぱさがたまらない美味しさでした。
続いて二品目は【酢の物】。
【酢の物】 ほや酢
ほやは夏を代表する旬の食材!
新鮮な磯の香りと、ほやの甘さが感じられました。
レモンを加えるとさらに爽やかな酸味が口中に広がります。
身はほどよく締めてあり、食感も楽しめました。
ここで、ゲストからのお話。
今回のゲストは、塩竈市で「えびす屋釣具店」を営む 伊藤栄明 様です。
松島湾のこの時期の魚について、お話いただきました。
~ 概 略 ~
・松島湾の"夏さかな"
「アナゴ」「スズキ」「マゴチ」「イシモチ」
・松島湾外の"夏さかな"
「スルメイカ」「シイラ」「マダイ」
・夏にはじまり~秋が盛期のさかな
「マサバ(金華サバ)」「サワラ」「イナダ~ブリ」
・松島湾の伝統文化「はぜの数珠釣り」
東日本大震災後、はぜ釣り漁師が激減。塩釜・松島湾周辺の伝統釣法である
針を使わない「数珠釣り」が消滅の危機にある。
最年少が昭和12年生まれ。後継者育成に努めている。
松島湾の旬を学んだところで、浦霞の旬のお酒・「純米生酒 浦霞」を味わっていただきました。
純米生酒 浦霞 (季節限定)
生酒ならではの清涼感あふれるフレッシュな味わいと
純米酒らしい旨味と酸味の絶妙なバランスです。
このお酒と合わせていただく料理は【焼き物】と【お造り】。
【焼き物】
焼き穴子握り(松島産)
お皿からはみ出しそうな程大ぶりな穴子の握りは、ふっくらとした身に
甘すぎず、ほんのり苦味を感じる上品な味わいのタレがご飯と良く合う逸品。
白ごまもよいアクセントとなり、美味しさを広げました。
食べ飽きしないようにと考え抜かれた大将こだわりのタレ。他では味わえない味です。
シンプルな料理だからこそ、そのお店の特徴がでるそうです。
【お造り】
水タコ、本マグロ、鯵
鯵は、参加者から驚きの声が上がるほど肉厚で脂がのっており、濃厚な味わいでした。
鮪も見事な霜降り。口に入れた瞬間とろけるようでした。
タコは醤油ではなく、塩でさっぱりといただきました。ぷりぷりとした食感を楽しめました。
続いてのお酒は弊社看板商品の「純米吟醸 浦霞禅」。
純米吟醸 浦霞禅
ほどよい香りとまろやかな味わいのバランスのとれた純米吟醸酒です。
食中酒として魚介類との相性も良いこのお酒でもお料理を楽しんでいただきました。
【椀物】
あさりの酒蒸し(桂島産)
塩竈市の浦戸諸島にある桂島でとれたあさりを使用した酒蒸しは、
出汁にまであさりの旨味が凝縮され、浦霞禅と相性抜群!
塩釜のおいしさがたっぷり味わえる組み合わせで皆様に喜ばれました。
ここで再度、ゲストの伊藤様にご登場いただき、
後半は「アマモ」という海藻についてお話いただきました。
~ 概 略 ~
藻場(アマモ)は陸上の杜や草原のように、そこに暮らす生物にとって非常に大切な場。
・湾内の水質浄化
・魚介類のすみかの提供
・魚介類が産卵したり、子供時代を過ごす場の提供
・海中に酸素を供給
など海域環境に大きく影響します。
松島湾の藻場は東日本大震災のより1/10に減少。
松島湾の豊かな漁場を守るために、現在、再生の活動を行っているそうです。
あの大震災があっても、今回こうして美味しい松島湾・三陸沖の魚介類を食べることができるのは
その裏で努力をしてくださっている方々がいるからなのだと、改めて気づかされるお話でした。
松島湾の今を学んだ後は、【寿司握り】です。
【寿司握り】
本鮪、いか、蒸しあわび、コハダ、玉子
本鮪は口の中ですぐとろけるようなほど脂がのり、シャリとの相性も抜群。
イカは醤油ではなく、塩でイカ本来の甘さを味わいました。こりこりな歯ごたえで食べ応えも良し。
蒸しアワビはとても柔らかな食感!何時間もコトコトと手間をかけて蒸しているのだそうです。
寿司ネタの中でも職人の技が試されると言われるコハダは、酢加減も絶妙で
玉子は優しい甘さで癒やされる味でした。
【汁物】
鰯のつみれ汁
中に枝豆、筍が入っており、食感も楽しめたつみれ汁。
〆にぴったりの、あたたかい一杯でした。
最後は、デザートのグレープフルーツのシャーベットと
「純米原酒につけた浦霞の梅酒」で口の中をさっぱりとさせて終了しました。
純米原酒につけた浦霞の梅酒(季節限定)
宮城県産梅(大崎市岩出山、佐藤農場)を使用。
控えめな甘さと心地よい酸味、さっぱりとした柔らかな味わいの梅酒です。
最後に、大黒寿司の大将よりご挨拶いただきました。
穴子とひかりものに力を入れているという大将のひとことに、お客様からも納得の拍手。
創業30年、まだまだ中堅ですので頑張りますと、力強い言葉をいただきました。
最後に大将が一言、「今回はゲストに「えびす」屋さん、会場は「大黒」寿司、ということで縁起がいいですね!」
なるほど!そこで味わう純米吟醸 浦霞禅には「布袋様」が描かれているという、なんだかとってもめでたい会でした 笑
ご参加いただいた皆様、えびす屋釣具店 伊藤栄明様、「大黒寿司」様、ありがとうございました!
次回の「秋の集い」もお楽しみに。
写真左から
・大吟醸 浦霞
・純米生酒 浦霞(季節限定・宮城県限定)
・純米吟醸 浦霞禅
・純米原酒につけた浦霞の梅酒(季節限定)
アンケートより一部抜粋
・アマモのお話が面白かった。海は全ての生き物の原点ですね
・タコは2016ベストオブタコくらいおいしかったです!とても!!
・とても美味しいお酒とお寿司堪能いたしました。お寿司絶品でした!
・塩竈在住ながら大黒寿司さんへは初めて伺いました。とっても満足!また寄らせていただきたいです!
・お寿司で大変満足しました。塩釜に来るときには利用したいと思います。
・海・アマモ愛に感動しました。努力が報われて震災前の豊かな海が戻ってきてくれるよう祈念しております。