旬どき うまいもの自慢会 みやぎ
こんにちは!企画課の小野寺です。
先日「第42回 旬どきうまいもの自慢会 ~春の集い~」
を開催いたしました。
今回の会場は仙台駅東口「ホテルレオパレス仙台」2階
「トラットリア クチーナ オランジェリー」 様。
宮城県産野菜や伝統野菜を積極的に活用したメニューを提供するイタリアンレストランで、
料理長の瀬戸 正彦さんは、平成28年度「食材王国みやぎ」推進優良活動表彰 地産地消部門において、
大賞を受賞されました。→記事はこちら(宮城県公式WEBサイト参照)
その瀬戸料理長が作る春野菜を使ったイタリアンと、「浦霞」の相性を堪能していただきました。
その様子を報告いたします。
■日時 2017年4月1日(土) お昼12時より
■場所 「トラットリア クチーナ オランジェリー」
■参加費 6,400円
■参加者数 41名様
まずは社長の佐浦、そして瀬戸料理長より挨拶をいただきました。
料理長からは、本日のメニューの解説もしていただきました。
一品一品丁寧に、熱く語ってくださる料理長のお話に、
参加者の料理への期待も高まります。
「純米吟醸生酒 浦霞 春酣」で乾杯をして、会がスタート!
純米吟醸生酒 浦霞 春酣(季節限定)
春の訪れを感じるフレッシュでフルーティーな香り、
清々しくやわらかな味わいをお楽しみいただけます。
【1品目】
仙台市場から届いた鮪の炙り デリシャスファームの完熟トマトとジェノベーゼ 農園サラダ
本日の鮪は、沖縄県産の良く脂ののった鮪。
ほどよく生感を残した鮪の炙りは、肉厚で食べ応えがありましたが、
デリシャスファームの完熟トマトの酸味と甘味が後味をさっぱりさせ、
「純米吟醸 浦霞 春酣」のやわらかな味わいにも良くマッチしていました。
一品目から満足度の高い味わいです。
付け合わせに出されたのは
【加美町の老舗 菅原さんちの米粉で作ったパンとバゲット】。
米粉を使っているためもちもちで、こちらもこだわりを感じられる味でした。
【2品目】
アンティパストミスト"MIYAGI"
魚のテリーヌ、菜花のズッパとキッシュ、田尻の生ハムとメロン、
女川銀鮭のスモーク、干し柿、無花果、鴨のローストと葱マリネ
見た目鮮やかで、味もおいしい前菜の盛り合わせ。
春の訪れを感じる菜花のズッパとキッシュ、
肉厚な女川銀鮭のスモークは食べ応えも十分。
田尻の生ハムとメロンはジューシーな果汁と生ハムの塩気がよくマッチし、
とても美味しかったです。
いろんな春酣との食べ合わせを楽しめました。
ここで、本日のゲスト
「デリシャスファーム株式会社」の今野栄子さんよりお話をいただきました。
デリシャスファーム株式会社は、宮城県大崎市鹿島台で
「玉光デリシャス」というデリシャスとまとの生産加工・販売を行っている会社です。
デリシャスとまととは、甘味と酸味が調和したとってもおいしいトマト。
"デリシャス"と付けられるのは糖度が7以上のもののみで、
生育状況を毎日確認しながら、手間ひまかけて作られています。
しかし、デリシャスとまとは栽培がとても難しく、
写真のような形の崩れたトマトもたくさん出る品種だそうです。
(形は崩れても、味はデリシャスとまとと差異は無いそう)
そのため、種苗屋さんもあまり種を出さないのだとか。
今野さん達も、一度はデリシャスとまとの栽培をやめ、大玉のトマトを
作り始めた時もあったそうですが、デリシャスとまとと全然味が違い、
その味を諦めきれず、やっぱり「玉光デリシャス」を作ろう、と今に至ったそうです。
形の崩れたトマトなどは、自社の加工工場で
ケチャップやトマトジュースなどの加工品となって販売されています。
続いて、お酒は2種類目の「特別純米酒 生一本 浦霞」へ。
宮城県産ササニシキ100%使用。
ふくよかな米の旨みとほどよい酸味のハーモニー。
料理は3品目になります。
【3品目】
熊谷さんの金のいぶきで春野菜のリゾット
干し椎茸、セリ、人参、うど
宮城県で開発された高機能玄米「金のいぶき」を使用。
生産者の熊谷さんは、全国的にも評価の高い、肉厚で美味しい原木しいたけを作っており、
そのしいたけも使われています。
ぷちぷちとした玄米の食感と、セリたちのシャキシャキとした食感の違いは楽しく、
余韻にしいたけのだしが広がり、奥深い味わいに。
「特別純米酒 生一本 浦霞」のふくよかな米の旨みととても良く合いました。
【4品目】
七ヶ浜産 旬魚のかぶら蒸し ばっけの香るクリームソース
デリシャスファームのかぶで
本日の旬の魚はスズキ。
蒸されたスズキは柔らかく、一緒に蒸されたデリシャスファームの
かぶのすりおろしと食べると、口の中でさらにふんわりとした食感を
楽しめました。
クリームソースにはきざんだふきのとうがアクセントとなっており、
ほがらかな春の空気を感じる一品でした。
【5品目】
浦霞のグラニータ
メインに行く前のお口直し。
グレープフルーツをベースに、「大吟醸 浦霞」を使用
さっぱりとした味わいに、ふわりと香る大吟醸の香りで
お口直しといえど、これだけでもとても満足感のある一品でした。
ここで、ゲストからの2回目のお話です。
~概略~
・より甘いトマトを見分けるには、トマトをひっくり返した時、
中央から放射線上に伸びる"甘味線"を見ると良い。
黄色く、くっきりと出ているものほど甘い。
・家庭菜園では雨が天敵。
水分が多いとしまりのないトマトになる。また、糖度も引くくなる。
適度な水が重要。雨の当たらないところで育てると良い。
お酒は3種類目「山田錦純米大吟醸 浦霞」
熟した果実のような華やかな吟香、米の旨味と酸味が
ほどよく調和した純米大吟醸です。
そしてお料理は6品目へ。
【6品目】
仙台牛の低温ロースト 今野醸造の味噌サルサ
ドフィノアーズ、人参、アイコ黄色、ヤーコングラッセ、
スティックブロッコリー、シャンピボアソックル
「85℃のオーブンでじっくりと低温ローストされた仙台牛のもも肉のローストは、
水分が抜けずしっとりとしたローストビーフになるんです」と、冒頭のレシピ解説で
語られていたこの料理。
その解説だけでも美味しそうでしたが、実際にとてもしっとりとした、脂っぽくない、
肉本来の美味しさをじっくりと味わえるローストビーフでした。
味噌サルサを付けるとより旨みが増し、ずっと噛んでいたくなりました。
「山田錦純米大吟醸 浦霞」は、そのローストビーフの旨みを壊さずにうまく重なり、良い余韻を楽しめました。
最後のお酒はデザート酒「本格焼酎につけた浦霞の梅酒」
東日本大震災時の清酒醪(もろみ)から造った本格焼酎に蔵王産青梅をつけた梅酒。
さわやかな酸味とシャープな切れ味が特長です。
そして、食事も最後のデザートです。
【デザート】
梅酒のゼリー
小菓子(酒粕の生チョコ)
梅酒のゼリーは、固められすぎていないプルップルの状態。
口にふわっと入り、その瞬間溶けて消えてしまう、新食感なゼリーでした。
ほどよい酸味とやさしい甘さが広がり、さっぱりとしました。
当社の酒粕を使用した生チョコは、濃厚かつ上品な甘さと余韻。
「良い出来すぎてつまみ食いしすぎました笑」と
冒頭の挨拶で語り会場の笑いを誘っていましたが、それも納得の美味しさでした。
以上で会は終了。
瀬戸料理長のつくる素材の良さを活かしたイタリアンと日本酒の相性は、とっても良かったです。
ご参加いただいた皆さま、ゲストのさん、
「トラットリア クチーナ オランジェリー」 の皆さま、
ありがとうございました。
次回「夏の集い」は6月下旬の開催を予定しています。
「夏の集い」もどうぞよろしくお願い致します。
本日の提供酒
・純米吟醸生酒 浦霞 春酣(季節限定)
・特別純米酒 生一本(きいっぽん) 浦霞
・山田錦純米大吟醸 浦霞
・浦霞 本格焼酎につけた梅酒(季節限定)
アンケートより一部抜粋
・初めて参加しましたが、お料理お酒とも大満足で参加した友達と興奮しっぱなしでした。有り難うございました。
・日本酒とイタリアンというのが初めてだったのですが、本当に合い、お酒も料理も美味しくいただくことができ、楽しかったです。
・それぞれの料理に合ったお酒が味わえて大満足でした。ただお酒を味わうのではなく、料理とのコラボをこれからも楽しみたいと思います。