旬どき うまいもの自慢会 みやぎ
先日、第52回旬どきうまいもの自慢会みやぎ【秋の集い】を開催しました。仙台勾当台公園駅から徒歩6分、地元の旬の食材を柱に郷土の味・調理法をいかした料理を提供する「仙台地物屋 炉だん」様を会場に、この季節にしか味わうことのできないお料理と浦霞をお楽しみ頂きました。
開催日時: 2019年9月21日(土) お昼 12:00~
開催場所:「仙台地物屋 炉だん」(仙台市青葉区)
参 加 費 : 6,400円
秋の集いは「仙台地物屋 炉だん」様の亀掛川料理長のお話から始まりました。旬の食べ物を旬の時季に頂く「身土不二(しんどふじ)」の考えや重陽の節句にちなんだお料理のお話しは面白く、食への興味関心が深まるものでした!
続いて佐浦社長の挨拶・乾杯です。乾杯酒は「純米吟醸 浦霞禅」です。
【お通し:菊とホヤの酢の物】×【純米吟醸 浦霞禅】
ホヤは香り、苦味、独特な風味のある食材ですが、お通しのホヤは新鮮でまったく臭味や苦味がなく海の恵みを感じる味わいの酢の物でした。アクセントにあしらった黄色い菊の花が秋を感じさせます。合わせるお酒は「純米吟醸 浦霞禅」。海の風味により沿うペアリングに思わずうなる美味しさでした。
『夢牡蠣』:料理長と食材提供頂いた伊藤社長からのサプライズ!身が非常に大きく肉厚でぷりぷりの牡蠣は味が濃厚で、すだちを搾りまるごと頂きました!
【造り:近海魚四点盛り】×【純米吟醸 浦霞禅】
ヒラメやカツオなどどれも新鮮で味が濃く、身がしっかりとしたお造りで、魚の美味しさだけで頂ける程(醤油いらず)の旨味がありました。合わせるお酒は「純米吟醸 浦霞禅」。港町、海の幸とともに磨かれてきた最適の食中酒は素材の味わいを活かし、最高のペアリングになりました。
ホヤ、牡蠣、お造りと海の幸を堪能したところで、雄勝湾で「牡蠣」「ホタテ」「ムール貝」「ホヤ」の養殖から加工、販売を行う株式会社海遊 代表取締役社長 伊藤様よりお話を頂きました。サプライズの一品として登場した『夢牡蠣』は、伊藤社長自らイベント当日の朝に船を出して漁に出向き、この会のために提供して頂きました。まさに走り回って食材を集める『ご馳走』に会場からはどよめきが出るほど。『夢牡蠣』はサイズも味も特別なものでした!
震災で大きな被害を受けた雄勝湾において、『夢牡蠣』は震災からの復興と未来への希望の願いが込められています。海外ではDream Oysterとして知名度を上げているそうです。通常、牡蠣の養殖は3年目までカゴで養殖して出荷となりますが、今回提供頂いた『夢牡蠣』は世界的にも珍しい4年もの。また、雄勝湾は地形的に波の影響を受けにくく、湖のような穏やかな海洋環境から新鮮な魚介類を通年で安定的に供給出来るとのことでした。伊藤社長、素晴らしい海の幸をご提供頂きありがとうございました!
【蒸し物:三陸ほやカンカン蒸し】×【山田錦純米大吟醸 浦霞】
四角い缶の中で牡蠣殻やワカメとともに蒸し上げたられたホヤは色鮮やか。食べると海の香りが広がり、清々しい紺碧の海の情景が浮かぶようでした!華やかな香りがあり、米の旨味を感じる山田錦純米大吟醸 浦霞と良く合います。
【焼き物:旬魚菊花焼き 秋みょうが仙台味噌田楽焼き 蕪赤しそ酢漬け 菊花見立て】×【山田錦純米大吟醸 浦霞】
その昔、宮中の女性の間では重陽の日に菊の花に真綿を被せ、次の日の朝に綿に含んだ朝露を化粧水として使う習慣があったそうです。色鮮やかな菊花を泡立てたメレンゲでふんわりと包みこんだこの一品は、重陽の節句に行われる習慣、菊の着綿(きくのせわた)が見事に再現された焼き物でした。華やかな香りを持つ山田錦純米大吟醸 浦霞が料理のイメージと合い、味わいも視覚的にも楽しませてくれるペアリングとなりました。
【揚げ物:秋刀魚の揚げひたし】×【特別純米酒 ひやおろし 浦霞】
秋の旬魚『秋刀魚』の一品。カラリと揚がった秋刀魚に甘辛あんがからみ、文句なしの美味しさです。脂ののった秋刀魚に「特別純米酒 ひやおろし 浦霞」の酸味がほどよく調和し、食材とお酒の双方の美味しさを楽しむことが出来ました。
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ここで再び伊藤社長からのお話を頂きます。
雄勝湾の恵まれた海ではムール貝や赤皿貝といった貝類もよく獲れるそうですが、漁の副産物としての位置付けから商品価値は低く、地元の方たちはよくお味噌汁の具材として食してきたそうです。伊藤社長はそんな貝たちにいかに付加価値を付けるかを工夫し、新鮮で美味しい食材として供給しています。ムール貝は肉厚で赤皿貝はホタテよりも味が濃いのが特長です。
また震災時、雄勝地域は震源に近かったことから大きな揺れとともに岩盤が崩れる『ガリガリガリッ』という今までに聞いたことのない異様な音が聞こえたそうです。震災では甚大な被害を受けたわけですが、「震災は新しい出会いを作ってくれた。震災があったお陰で出会うことの出来た人たちや縁がある。私たちは海の恵みに活かされている。」と言葉を結ばれました。伊藤社長の前を向いた言葉と信念に感動です。イベントにご参加頂いた方々からも賞賛と感銘のコメントをたくさん頂きました。
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【鍋:赤皿貝・ムール貝の貝汁】×【特別純米酒 ひやおろし 浦霞】
素材の味や良さが活きた一品。貝のお出汁がよく出た貝汁は絶品でした!ムール貝は肉厚で赤皿貝は貝の旨味がギュッとつまった美味しさでした。ご参加頂いた皆様からも貝汁を絶賛するコメント多く、「特別純米酒 ひやおろし 浦霞」とのペアリングで皆様ついついお酒も進んでおりました。
【食事:月見とろろそば】×【特別純米酒 ひやおろし 浦霞】
お月見を見立てたとろろそば。蕎麦の味がしっかりと感じられる風味の高いお蕎麦に「特別純米酒 ひやおろし 浦霞」のまろやかでふくらみのある味わいが寄りそいます。
【香の物:漬物盛り】×【特別純米酒 ひやおろし 浦霞】
【水菓子:ヨーグルトシャーベット】×【純米原酒につけた浦霞の梅酒】
酸味がほどよいデザートは「純米原酒につけた浦霞の梅酒」にピッタリでした!
新鮮な海の幸のご提供と貴重なお話を頂きました伊藤社長、重陽の節句やお月見といった秋を体感する素晴らしいメニューと浦霞のペアリングを考えて頂きました亀掛川料理長とスタッフの方々、そして今回ご参加頂きました皆様、ありがとうございました。次回もどうぞお楽しみに!
今回お楽しみ頂いたお酒
・純米吟醸 浦霞禅:食中酒に最適な浦霞を代表するお酒。1973年の発売から46年目を迎えました。
・山田錦純米大吟醸 浦霞:熟した果実のような華やかな吟香、米の旨味と酸味がほどよく調和した純米大吟醸。
・特別純米酒 ひやおろし 浦霞:米の旨味と酸味のバランスがとれ、芳醇な味ののりを実感いただけます!
・純米原酒につけた浦霞の梅酒:宮城県産梅使用。控えめな甘さと心地良い酸味、さっぱりと柔らかな味わいです。