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杜氏紹介

本社蔵杜氏

赤間勲

AKAMA Isao

 昭和42年宮城県塩釜市生まれ。大学では食品衛生学を専攻し、発酵化学を学ぶ。卒業後の平成2年4月、大学で学んだ「発酵」の分野を志望し、また教授のすすめにより幼少の頃から親しみを持っていた地元の酒蔵である浦霞に入社。本社蔵勤務を経て平成6年6月矢本蔵建設と同時に矢本蔵勤務となる。平野重一より“平野流浦霞の酒造り”を学び、平成14年7月に「南部杜氏資格選考試験」に首席で合格。平成15年5月より矢本蔵副杜氏、平成24年3月には矢本蔵杜氏に昇格、令和4年10月より本社蔵杜氏、現在に至る。品質の安定した酒造りを心がけ、蔵人一丸となって酒造りを行っている。


本社蔵 総括杜氏

小野寺邦夫

ONODERA Kunio

 昭和31年岩手県室根村(現一関市)生まれ。昭和49年高校卒業後、家業である農業を継ぐ。昭和51年、冬期間は農作業がないため気仙沼の酒蔵で季節工として酒造りを始める。昭和56年、気仙沼の酒蔵の杜氏が平野佐五郎門下であったことから平野重一(現名誉杜氏)より「浦霞に手伝いに来てくれる人はいないか」と声を掛けられ、気仙沼の蔵での酒造りが始まる前や田植えや稲刈りが終わった時期等、浦霞へ手伝いに来ることとなる。平野重一の下で”平野流浦霞の酒造り”を学び、昭和63年7月「南部杜氏資格選考試験」に合格。その後平野からの誘いにより、平成5年11月浦霞入社。平成7年副杜氏、平成9年5月より本社蔵杜氏、平成18年9月より矢本蔵杜氏として経験を積み、平成24年3月より再び本社蔵杜氏、令和4年10月より本社蔵総括杜氏、現在に至る。
 酒造りに携わり30数年、浦霞に入社して20数年、杜氏職としては全国新酒鑑評会での金賞受賞、平成27・30年南部杜氏自醸清酒鑑評会「首席」受賞の実績をあげ、“平野流浦霞の酒造り”を蔵人に継承している。
 令和元年、宮城県卓越技能者(宮城の名工)として宮城県知事表彰。


矢本蔵 杜氏

髙橋敬治

TAKAHASHI Keiji

 昭和47年宮城県栗原郡高清水町(現栗原市)生まれ。大学では醸造学を専攻し、清酒製造を学ぶ。卒業後は米穀を取り扱う仕事に就くも、日本酒造りに携わりたい気持ちが強くなり、平成9年2月浦霞に入社。本社蔵で清酒製造に従事し、平成24年7月に「南部杜氏資格選考試験」に合格。平成27年7月より矢本蔵製品課勤務を経て、令和4年7月に矢本蔵副杜氏、10月1日より矢本蔵杜氏に昇格。造りに携わる人々の「和」を大切にし、丁寧な酒造りを信条として酒造りに取り組んでいる。


名誉杜氏

故・平野重一

The late HIRANO Juichi

昭和4年3月、岩手県和賀郡更木村(現北上市更木)に生まれ、昭和21年より南部杜氏を代表する名杜氏と謳われた平野佐五郎に師事し、酒造りを始める。昭和24年より佐五郎の浦霞杜氏就任に従い、浦霞で働く。茨城の蔵元での2年間の杜氏経験を経た後、昭和35年より佐五郎の酒造りと精神を受け継ぎ、浦霞の杜氏となる。数々の鑑評会において受賞を重ねるとともに、昭和48年には浦霞禅を世に出し、浦霞の名をさらに高め、名杜氏としての評価を確固たるものとした。杜氏、製造部長として製造を統括した後、平成19年より名誉杜氏に就任、後進の育成に努めた。平成28年5月逝去。

【表彰歴】

  • 平成元年 労働大臣表彰(現代の名工として)
  • 平成5年 叙勲(勲六等瑞宝章)
  • 平成18年 塩釜商工会議所マイスター顕彰
  • 平成19年 塩釜市市政功労者賞

【受賞歴】

  • 全国酒類調味食品品評会(東京農業大学主催) ダイヤモンド賞
    昭和41年、昭和46年
  • 全国新酒鑑評会 金賞 25回
  • 東北清酒鑑評会 吟醸酒の部 27回 純米酒の部 5回
  • 南部杜氏自醸清酒鑑評会 38回入賞 上位14回 首席4回
    首席受賞年 昭和39年、昭和42年、昭和51年、平成10年
  • 宮城県清酒鑑評会 宮城県知事賞
    第1回 平成11年
    第2回 平成12年
    第3回 平成13年
    第4回 平成14年
    第5回 平成15年